不登校中学生が勉強しない!やる気ない場合の接し方はどうすればいいの?

不登校中学生が勉強しなくて困る母親 学校・進路

ウチの不登校中学生が勉強しない!高校受験なのに困ったわ!?

こうなると、母親としては焦るしかありませんよね。

せめて小学生なら勉強していなくてもまだ大丈夫と思えるのですけどね。中学生の場合は高校進学があるので、やる気ない子供を見ると、つい口うるさく言いたくなるものです。

この記事では・・・
不登校中学生の勉強や接し方をどうしたら良いのか、実際に我が家で悩んだことや気づいたこと、取り組んだこと等をお話しします。

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不登校中学生で勉強しない場合はどうする?

親としては、不登校中でも高校進学のことを考えると勉強はやった方が良いと考える傾向があるものの、勉強が無理強いになるなら避けるのが鉄則です。
今、勉強をやりたくないなら、やる気になるのを待つしかないのかもしれません。

親が勉強させたいと欲を出せば出すほど、子供は気配を察して逆に嫌がる可能性があります。不登校になる子供は過敏な傾向があるので、親の欲を察しやすいのです。

勉強しないことへの危機感~我が家の場合

とはいえ、我が家の場合には2校目の小学校に在籍している期間、学校には通っているけど「やる気ない」状態でボーッと過ごしていたのですよね。そして、学校はボーッと過ごす場所だという誤学習に繋がったため、現時点で「無理強いだから避ける」という方法は危険だと感じていました。

また、娘の特性上、後から遅れを取り戻すのは厳しいと感じていたのも大きな理由です。

そこで、

やる気になるのを待つのでなく、やる気になるよう仕向ける。

という方向で考えました。そして、最低限の勉強をさせるべくモチベーションアップを図っていきました。

「後から遅れを取り戻す」のが厳しい理由~娘の場合

多くの場合は、後からでも後れを取り戻すのは可能だと言われてます。でも、娘の場合、次のような傾向があったので、遅れれば遅れるほど本人が焦って自滅するという不安がありました。

  • WISCなどの発達検査で「動作性」が非常に遅い。
  • 行動が非常にゆっくりで文字を書く・計算等も非常に遅い。
  • やる気になった場合でも、問題を解くのに非常に時間がかかる。
  • 物事を急かすとパニックになったり、逆切れする。

このような傾向があると、勉強をどんどん進めようとしても焦ったりイライラして逆効果になる可能性が高いのですよね。なので、娘の場合は物事をコツコツ積み重ねていくこと、リズムを掴んでいくことが大切だと考えました。

以下のことは娘のケースなので他のお子さんに当てはまるか不明ですが、参考になるかもしれないのでお話ししておきます。

やる気ない子供に勉強させることが出来た理由

娘の場合、勉強に関して悪いことに以下のことが3拍子揃っていました。

・勉強が嫌い
・勉強が遅れている
・勉強を理解するのが難しい

このような子供に勉強をやらせていくのは結構大変ですよね。

実際、小さい頃から昨年までは勉強させるのがかなり大変でした。でも、現在では勉強に対して非常に前向きに取り組んでいます。(といっても、「最低限の量」しかできていません。本人としては最大限勉強しているつもりなのですが。)

娘が前向きに取り組めるようになったのは以下の理由があるからです。

・娘自身が支援学校でなく高校進学したい気持ちが芽生えた
・勉強が生活に役立つことが分かった
・勉強が分かる喜びを感じるようになった

まとめると、勉強に対して希望が見えてきたんですよね。

勉強って意味のあることだったんだ!知らなかったよ!

こんな驚きもあったようですが、それと同時に喜びを味わえるようになったのです。

私って案外勉強できるじゃん!

今まで全く理解不能だった勉強がちょっぴり分かった時の感激は半端なかったようで、分かるという感覚に喜びを見出したのが非常に大きい出来事でした。

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勉強の楽しみを見出す

勉強で算数や英語が身近のことに使われていることに気づき始めたのも不登校始まってからなのです。
それまでは個人指導塾でイヤイヤながらも週1ペースで続けていましたが、実はその時点では、娘にとっての勉強は「生活とは全く切り離された別世界の学び」というイメージでした。知らない言語を学ぶような感じだったのかもしれません。だから、勉強する意味も分からないし、それが将来役に立つイメージも浮かんでいなかったのです。

その後不登校になり時間的な余裕ができてから、日々の生活や外出時に街中で見る物事に英語や算数の要素が色々あるのを見て、私に

この前塾で勉強した××がこんなところに使われているんだね!

と気づき、私に説明してくるようになりました。

そうすると、勉強にも関心が持てるようになり、インプットが少しずつ楽に出来るようになってきたようです。

「すらら」で勉強が定着した

また、不登校後の勉強の助けになったのが、オンライン学習教材「すらら」でした。
「すらら」は超スモールステップでの反復学習が非常に優れた教材なので、娘のような発達障害特性のある子供にとってもとても分かりやすく教えてくれ、何をどの程度理解できたか自分で体感できるのです。
そのおかげで、「勉強が分かる」のが楽しい、嬉しいという感覚が14歳にしてようやく味わえるようになりました。

無学年制教材!対話型アニメーション教材【すらら】
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すららが発達障害に評判良いと聞いて無料体験した娘の劇的変化に唖然

とはいっても、実際に自分の子供が不登校でずっと無気力状態だと、親としては焦りを通り越して悲しくなりますよね。そんな時、親としてどんな気持ちでどのように接すれば良いのでしょうか。

次に、そんな子供への対応について我が家が相談しに行った時の話をご紹介します。

不登校で勉強しないし やる気ない子供への接し方は?

勉強しないし、やる気がない・・・という子供の場合、無理強いするのでなく、本人の興味関心事を大事にして、そこから勉強への糸口を探っていく方が良いです。
でも、勉強への糸口というのは、教育素人の親目線だと難しいかもしれません。
なので、カウンセラー等、教育のプロなどに相談する方が良いのですよね。

とはいえ、なかなか気軽に相談できる先を探すのも難しいものです。

そんな時に意外と使えるのが、通信制高校の個別相談なのですよね。今の状況について相談できるし、合わせて「こんな子供でも進学できる可能性はあるのか」という相談もできるので一挙両得なのです。

ちなみに、通信制高校は不登校でも進学しやすい傾向があります。そして、通信制高校では不登校中学生の進学実績も多いので、不登校だった子供が立ち直って元気に卒業していった実績も多く経験豊富です。ですから、個別相談等で親身に相談に乗ってくれる先生も多いです。

通信制高校でのアドバイス

不登校アドバイザーや通信制高校の先生方には、

高校に入ってからでも、やる気さえあれば大丈夫ですよ!

と言ってもらえることが多いです。
本当にやる気になったら、こういう子供達はエネルギーが漲って遅れを取り戻すことができるというケースもあるようです。

不登校だと不安だらけ。

私自身、娘の進学相談を兼ねて十数校の通信制高校の先生方とお話ししたのですが、色々聞いてみると、当然不登校の子供はやる気のない状態が多いです。しかも、心身共に元気ないので、親子面談予定だったのに面談当日になって親しか行けなくなったケースも少なくないのだとか。

なので、不登校だと高校進学希望だけど、将来に希望が持てず不安ばかりの親子も多いのです。

子供の興味関心事から広げていく。

勉強をやる気がない場合は、本人の興味関心事を大事にして、そこから勉強への糸口を探っていく方が良いのですが、通信制高校の個別相談では、「この子は何に興味があるのだろう」と可能性を見て、子供にいろんな問いかけをしてくれる先生もいます。

ただ、通信制高校でも「不登校でも最低限の勉強は必要です」とバッサリ指摘してくる高校もあります。その場合には「ウチの子供には合わなかったのね」「縁が無かっただけだわ」と割り切る必要があります。
そういう学校は少ないのですが、たまにあります。そんな学校に面談しに行っても凹まないでくださいね。

でも、多くの通信制高校の場合は、子供の可能性を探ってくれます。
通信制高校は学校によって全く方向性が異なるので、「この子供はウチの学校に合うのかなあ」「どんなことに興味を持っているのだろう」とポジティブ思考で見てくれるので、不登校であっても何かしら意欲を持っている場合には、そこから高校での学びへと導いてくれる可能性があります。

我が家の場合

我が家の場合、進学希望している高校の中等部に申し込み、月に数回体験授業を受けたりしてきたのですが、毎回先生に褒めてもらい、娘も「安心」を体感できるようになりました。

親からすると、遅れている勉強がなかなか進まず「大丈夫なのだろうか」と心配ばかりでしたが、高校の先生からすると、

現時点でここまで進んでいれば、入学後に挽回可能ですよ!

もっと勉強してない子もいるので心配しなくて大丈夫!

と毎回言われるので、言われるたびに親子して安心感を得られてます。

通信制高校在学している生徒の実際

そして、実際に通信制高校に在学している生徒達と話してみると、

・中学校が嫌だった
・中学校に全然通っていなかった
・勉強を全然やらなかった

こんな生徒が案外多かったです。(私の聞いた範囲だけですが。そして、もちろん中学生の時にまじめに勉強していた生徒もいました。ですが、通信制高校を選ぶ生徒は何かしら理由があるようです。)

中には、

中学時代は全然勉強してなくて、しかも数学が壊滅的。
高校入学してから先生に励まされて数学に取り組むようになり、
ようやく大学受験になる今時点で追いついた。

という生徒もいました。この生徒は中学校は全然通わなかったけど、高校入学後は環境が合ったのか、生徒会に入って学校行事やボランティア等に積極的に取り組むようになったのだとか。

私達が見学に行く度にとてもハキハキ案内してくれたし司会進行等が上手だったので、中学校時代に引きこもりだったとは全く想像できないくらいなんですよね。

どの高校に行っても最終的には本人の努力次第なのですが、

本人に合う環境があれば、やる気が出てきて頑張れるようになる

というのが通信制高校の強みのようです。

さいごに

やる気のない子供に勉強を無理強いさせてはいけません。でも、親としては高校進学を考えると心配ですよね。そこで、通信制高校などの個別相談を利用して相談していくと希望が見えてくるかもしれません。

とはいえ、通信制高校は学校によって特色が全く異なります。子供によって向き不向きがあるので、いろんな高校を見学して自分の子供に合う環境かをしっかり考える必要があります。

安心できる環境が見つかれば、やる気のなかった子供が一気に覚醒して元気になる可能性もあるので、気になる高校があったら一度個別相談しに行ってみると良いでしょう。

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この記事を書いた人
遅咲き星人の母

小学校と中学校で3回不登校した娘がいる主婦です。
現在は通信制高校のサポート校に通学しています。
娘は発達障害(IQ測定不能)のほか、母子分離障害、不安神経症、体幹の弱さ、感覚過敏(主に触覚過敏、嗅覚過敏、聴覚過敏)が酷くて集団活動が超苦手で勉強の遅れもあります。
でも、この数年間は支援者に恵まれ、親子共に少しずつ自己肯定感がアップしてきました。今は、家族とペット(セキセイインコ)が元気で楽しく過ごせる方法を日々考えながら、楽しく生活してます。

(詳しいことを知りたい場合は管理人名をクリックするとプロフィールページに移動します。)

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