
不登校からの立ち直り方が分からない・・・。
どうすれば良いの?
でも、こういう状況だと、どんなに探しても見つかりません。
そもそも、子供に意欲がないと無駄になるからです。
でも、子どもに対して母親ができることが1つだけあります。
我が家では、不登校カウンセラーの助言に従って実行したところ、娘の笑顔と元気が戻りました。
不登校からの立ち直り方は?
不登校の子供がいる場合、子供優先になってしまう傾向があります。
でも、不登校を解決するには親(自分)優先にすべきなのです。

え、そんなのありえないでしょ?
と思うかもしれません。でも、子供優先で動いても、根本的な問題は解決しないことが多いのですよね。
実際に我が家でも、娘が不登校になった際には娘優先で全てのことを考え実行してきました。娘にとって良い環境を求めて引越ししてまで転校したし。また、様々な医者を探したり、発達を促すための習い事をしてみたり。
確かに、子供優先でやるべきこともあります。でも、我が家の場合、娘第一で考えて沢山のお金をかけてきたのに、根本的な問題は解決できませんでした。
娘の場合は不登校で人間不信になり、生きる意欲もなく、やりたいこともなく、将来なりたい職業もなく・・・という状況でした。そして、この状況が数年間続いていたので、親としては「この先どうしたら良いのか分からない」と悩んでいました。
ウチの娘に限らず、不登校の子供は意欲がないというケースが多いです。そして、こういう子供は親や周囲が子供を動かそうとしても、動いてくれないのですよね。
意欲のない不登校の子供を動かすには?
ところで、不登校の子供を立ち直らせるには、
好きなことを見つけて、とことんやらせて自信をつけていくことが大切。
と言われています。
でも、不登校の子供は自己肯定感が無茶苦茶下がっています。意欲がないのもそのせいなんですよね。

私、好きなことって何か分からないの。
生きていて楽しい、って感じないの。
何のために生きているんだろう。
これは娘のケースですが、こういう子供が多いのですよね。
こんな子供に対して「好きなことをやっていいのよ」と言っても、子供自身が困るのですよね。自分が何をやりたいのか分からないのですから。
1日中ゲームばかりする子供は「ゲーム依存」だから問題だと言う人もいます。
でも、その子供だって、本当にゲームが好きなのでなく、他にやることが無いから長時間やってしまうだけ、という可能性だってあるのです。だから、ゲーム依存を責めるべきではありません。むしろ、他に好きなこと、生き甲斐が見つけられないことの方が問題なので、この部分をサポートしていきたいところです。
「好きなことを見つければいい」はプレッシャー。
好きなことを見つける、というのは自己肯定感の低い子供にとっては非常に難しいことです。
そもそも、楽しいこと、嬉しいことに関する感受性が培われていないのですよね。そして、「楽しい」と気付くだけのエネルギーがない状態なのです。
だから「好きなことを見つけなさい」と親に言われるとプレッシャーになることもあります。
こういうことは、押しつけてはいけません。

ではどうすれば良いの?
子供に好きなことを見つけて欲しい場合、自然にそういう気持ちが芽生えるのを待つしかありません。自分の心の底からワクワク感が湧き上がっていくことが大切なんですよね。
子供が好きなことを見つけるためには親自身に目を向けるべき

子供がやる気になるのを待つしかない、って
この先何年かかるの!?
これ、分かります。私自身もずっと悩んできました。
でも、よく考えてみると、親が出来ることもあるのです。
それは、
親が心の底から楽しんでいる背中を子供に見せること
なのです。
楽しむ物事は、何でも良いのです。親が本当に楽しめることであれば。
ただ1つ必要な条件として「作為的でない」ことが重要です。
些細な趣味でもいいし、仕事でもいい。家事が好きなら家事でもいい。
でも、それをやっている間は子供に対する不安や思いを全て忘れ、自分のことに打ち込む。
そして、それが心の底から喜びとなって湧いてくる。
・・・そんな時間が必要なのです。
なぜ子供でなく親自身なのか?
子供が好きなことを見つけられないのは、親自身が好きなことを見つけられてないから。
という人もいるでしょう。
でも、楽しんでいるつもりの趣味が本当に自分にとっての楽しみか、幸せか。・・・というと、そうではなかったケースも多いのですよね。
こんな我欲まみれの趣味だった可能性もあります。
そうなると、自分ではその趣味を楽しんでいたつもりだけど、純粋な楽しみではないのですよね。
だから、よく考えてみると、生きる希望を持てないのは子供でなく自分自身だった。周囲の目を気にするあまり、自分の心を無視して必死に生きてきたという可能性が高いのです。

私って、本当は人生を楽しんだ経験なかったのかも・・・。
ひたすら、人目を気にして、世間体ばっかり考えて
「一番じゃなきゃ駄目」とか「カッコ良くなければ駄目」とか
「皆と同じじゃなきゃ駄目」と思い込んでいたわ。
こんなことに気づくかもしれません。←実は、これも数か月前までの私(爆)
そして、子供は親の本質を見抜いているのです。
親が人生を本当に楽しんでいるのであれば、それを見て自然に真似することができるのです。だから、子供もやりたいことを見つけ、生き生きと過ごせるようになるのです。
でも、親が周囲のことばかり気にして世間体だけで行動していたら、子供は本当にやりたいことをやること、そして、その楽しいという感覚が分からないのです。
だからこそ、子供でなく親自身が自分のことを振り返って、心から楽しいと感じることをやっていくべきなのです。
不登校カウンセラーからの助言。親が人生を楽しむ方法を具体的に。
といっても、現実的には子供が一日中家にいるし、気を遣いますよね。その中で自分の楽しみを見つける、と言われても出来ないし、分からないかもしれません。
私がカウンセラーから聞いたのは、自分の出来る範囲で良いので、精神的に自由になれる時間を30分、1時間でもいいので確保していくことでした。
息抜きに外出する場合
・買い物が好きなら、ウインドーショッピングを楽しんでみる。
・スタバでお気に入りのコーヒーやフラペチーノを飲む。
外出できない場合
子供が家にいると思うように外出できないこともあります。でも、家でも楽しみを見つけることは可能です。
・自分の好きな音楽を聴く。
・歌うのが好きならお風呂でのんびり好きなだけ歌う。
・料理やお菓子づくりをする。
・家でコーヒーを楽しむ。
・趣味の日曜大工をやる。
ここで重要なのが、自分だけの世界に浸ることです。日頃の夫へのストレス、子供への気疲れなどを忘れて没頭し、達成感や充実感を味わうことで精神的にリラックスできると家の空気が変わりますよ。(言い換えると、「ピリピリ」「イライラ」などの負の感情が消え、家に居て「ほっ」とする雰囲気。)
我が家で実行するまでの過程と結果
不登校カウンセラーというのは特にきちんとした資格があるわけでもないので、正直言うと、

そんなアドバイスもらっても実行できる訳ないし・・・このカウンセラーさんを信頼して大丈夫なのかしら?
と不安だったんですよね。まあ、それでも私自身の心のケアに踏み込んでアドバイスしてくれる人はいなかったので、なんとか実行していく方法がないかと模索はしていました。
ただ、我が家の場合には母子分離不安があり、どこに行くにも常に娘に付き添いする必要があります。なので、一人になれる時間が確保できずホッとすることができませんでした。
ただ、かなり時間制限や場所制限がある中でリラックスするにはどうしたら良いのか、という課題は常に考えていて、出来る範囲で取り組んでみました。
まあ、以下のように結果は芳しくなかったのですが・・・。
→挫折しました。偏食傾向やこだわりで飲食物を選ぶ傾向がある娘であり、母子分離不安から母親にも同じ物を強要する強烈なこだわりがあるので、この課題も非常に至難の業なのです。
→挫折しました。ギャグ等の意図を理解しづらい娘にとっては、母が面白いギャグを理解して笑うのを見ると不愉快になるようです。
このように、制限がある中でささやかな楽しみをと考えても、なかなかできずに逆にストレスを感じることも結構ありました。
そして、こんな生活が数年間続いていき、3回目の不登校生活になってしまいました。
母親が人生を楽しめるようになったら娘も変化した
★3回目の不登校生活でのメンタルについてはこちらの記事をご覧ください。
→不登校の母親が失敗したメンタル管理。自覚無きノイローゼの悪影響は?
3回目の不登校生活も、自分では明るく振る舞っていたつもりでしたが上記記事のように、「つもり」だけで終わってました。
でも、途中でとあるきっかけで、自分が本当にやりたいことを思い出して取り組むようになり、次第にすごく楽しくなってきたのです。
すると、自分も楽しいけど、娘もなぜか自発的に「楽しい」と思うことに取り組むようになっていきました。
★この辺の話は長くなるので別記事にしました。興味のある方はこちらの記事をご覧ください。
→不登校児の母親がストレスから解放され人生の楽しみ方を知った体験
その後の娘の状況は以下の通りです。
・高校生になったら勉強をしっかりやる気持ちになっている。
・不登校は継続中。(今の中学校が合わないので特に問題なし。)
・将来何になりたいか、という目標はまだ見つかっていない。
将来何になりたいか、というのは娘の場合はまだまだ先なのかなあ、と想像しています。母子分離不安は少しずつ緩和されてきたけど、まだ私から離れられていないので。
でも、以前の娘と比べると、すごく成長しているのです。常に何事も母の許可を得ないと不安で一歩も動けなかった娘なので、自分自身で物事を考えて取り組むようになったのが非常に大きく、嬉しいと感じてます。
まとめ
やりたいことがあって不登校になる子供なら見守るだけでも大丈夫でしょう。でも、現実的にはそうでない子供が多いです。やりたいことがない、生きる意欲がない。それで学校へ行けずに引きこもっているのです。
そんな子供に「やりたいことをやっていいのよ」と言うだけでは解決しません。そして、単なる居場所探しだけでは解決しないことが多いです。
ではどうするか。
それは、親自身が楽しいことを見つけて、毎日ハッピーな気持ちで過ごしていくことです。そして、家の中が楽しくなっていくと、子供も安心して呼吸できるようになり、楽しく過ごせるようになっていきます。
とはいえ、家に引きこもっている子供を見るとガッカリしたり、落ち込んだりしますよね。毎日ハッピーな気持ちで過ごすなんて出来るわけない、と思うかもしれません。
でも、この部分だけは自分と子供を切り離して、自分が本当に楽しいと思うことに向かう気持ちが大切です。子供は敏感なので、お母さんのイライラなどの負の感情を察知して不安になるからです。
1日にほんの少しの時間で良いので、ホッとする体験をしてみてください。そのお母さんの「ホッとする感覚」が家をリラックスできる空間に変え、子供にとって安心できる居場所となるのです。そして、居場所を確保した子供は自分から動き出すようになります。
ちなみに、不登校改善がそのまま学校に復帰とならないケースもあります。学校に行くことだけが学びではありません。今は様々な形の学びがあるし、学生で起業している人もいます。
ですので、子供がやりたいことを見つけ、生き生きとしている姿が見られれば良い、という方向で考え、あなた自身が人生を楽しめるよう動いてくださいね。
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