不登校だと夜更かしする傾向がありますよね。
中学生なのに日付が変わっても寝ないのを見ると、つい、

早く寝なさい!
と言ってしまうのですが、子供は余計に反発して悪化していきますよね。
我が家の場合は昼夜逆転までは至ってませんが、夜更かしが未だに続いて困っております。
しかも、生活リズムに関しては夫と私の考え方が一致しなくて、娘への接し方が上手くいかずに何度も接し方を誤り失敗し、逆効果になってしまいました。
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不登校児の夜更かし問題、我が家の場合。
不登校になると昼夜逆転生活になる子供も多いですよね。
↓
朝決まった時間に起きなくて済む
↓
生活リズムが崩れて後ろ倒しになっていき・・・
↓
気づいたら昼夜逆転Σ(゚Д゚lll)
これがよくある展開ですが、幸か不幸か、我が家の場合は起床時刻だけは以前と同じリズムを維持しています。
・・・とはいっても問題は結構あるのですよね。
寝不足と不安障害
娘の問題は、万年寝不足なことです。
具体的には夜眠りたくないという不安があり、それが原因でどんどん夜更かししてしまう結果になっています。「眠って起きたら世の中が大きく変化しているのではないか」「今できることが明日できなくなってしまうのではないか」など様々な不安が湧いてくる傾向があるのです。ちなみに、就寝時刻は25時前後が多いです。15歳にしては遅すぎますよね(。-_-。)
でも、起床時刻は結構早いです。そこにも別の不安があるからです。それは、母子分離不安という問題です。
私は夫が会社に行く前に朝食やお弁当を作るので7時前には起きなければならず。娘は、「母の行動は全て見届けなきゃ心配。気が済まない。」という不安からこだわりが形成されているので、何が何でも7時前には起きる気持ちになっているのです。
ということで、平日の睡眠時間は6時間弱となってしまい、大人の睡眠時間としても非常に短くて、娘の行動に付き合わなければならない私も非常に辛い寝不足になってます。
そこで、親子共々昼寝で寝不足解消するようにしています。
「早く寝ろ」と言う親だと確実に失敗する
子供が夜更かしすると、つい「早く寝なさい!」と言ってしまうのですが、子供からすると「うざい」だけなんですよね。
そして、反発だけで何も改善せずに終わるのです(T ^ T)
我が家の場合、私よりも夫がガミガミ言ってました。夫はしつけの厳しい母親に育てられたので、親の言うことは守るものと思ってるし正論を言うのです。
「世間の常識が〜」「医学的には睡眠時期はたくさんある方が脳が健康的に成長する〜」とか。
確かにその通りなのですが、大人の正論というのは娘のようなタイプだと特に受け取りたくない、というか、頭から拒絶してしまうのですよね。
娘の場合、自分の経験で得た気づき以外から物事を理解するのが困難なのです。人間多かれ少なかれこういう傾向はありますが、それが半端ないのですよね。世間体や世間の常識をそのまま受け入れるのは無理で、そんなことを言われた瞬間反発してしまうのです。
こんな傾向の娘なので正論を持ち出す夫との相性は最悪で。夫が言えば言うほど反発、逆ギレして収拾つかなくなります。
ちなみに、娘の気持ちとしては「眠るのが怖い(不安障害)」以外にも次のような気持ちだったのです。
・世間の一般常識で「6時間は必要」と言われるのが嫌。
そして、私や夫が口うるさく言うことで更にこじらせ感が出てきてしまいました。
親の正論はうざい!
ちなみに、夜更かしについて最初に口うるさく言っていたのは夫なのですが、男性というのはとかく正論を言いがちなんですよね。

子供は早く寝るものだ!
でも、正論を言っても効果ないのです。娘は思春期と反抗期だし、子供扱いされるのが嫌で

寝なくて大丈夫なの!
と主張して、家族全員寝るのが遅くなり、イライラしていました。
この時の3人はそれぞれ自分の思いだけで精一杯な状況でした。
父・・・子供は早く寝るのが当然という常識に縛られている。
母・・・遅寝早起きなので睡眠時間が短くて辛い(自分のことで精一杯)。
まあ、家族全員が「自分が全て正しい」とか「自分のことだけしか考えられない」という状態だったので聞く耳持てないのです。こんな状態だと解決なんて無理ですよね。
まあ、昼夜逆転まで至らなかったのが不幸中の幸いだったのかもしれません。
ただ、我が家に限らず、正論というのは子供に通用しないので、子供への接し方はもっと考えていくべきなのです。
では、どのように接していけば良いのでしょうか。
反抗期の対応を考えて実践した結果
こういう反抗期を乗り切るにはどうしたら良いのか、考えて試みたことは以下の通りです。
では1つずつご説明します。
大人扱いする
中学生から高校生という反抗期、つまり、大人になろうとして自立したい年頃なんですよね。
でも、親って子供はいつまで経っても子供だと思い込んでいるフシがあるんですよね。特に父親というのは子供に対してそういう目で見る傾向があるんじゃないかな、と感じてます。
なので、夫には「娘のことを赤ちゃん扱いしないでね」と言ったり、「子供は早く寝なさい」的なことは言わないで、と言ってます。
といっても具体的な接し方についてのアドバイスは思い浮かばず。なので、最終的に仕向けたのは、娘より先に寝る支度をさせて、さっさと寝るように促したことです(汗)
(会社であくびすると拙いしね・・・。)
私自身は気を付けてますが、正直言って、夫が娘のことを赤ちゃん扱いせず大人として見るのは結構難しそうだと思ったので、夜更かししている娘を夫が見ないで済むようにする方が良いだろう、という考えもありました。
自分の常識は他人の非常識と認める
私自身が最も重要だと感じたのは「自分の常識は他人の非常識」だと自覚することでした。
確かに、早寝早起きは健康に良いとか、夜10時から2時に寝ることで疲労回復が進む、などの医学的な常識があるのは分かってます。でも、医学的な知識の無い娘にとっては自分の常識外のことだし、真実として受け入れられないんですよね。
それに、親子喧嘩している状態だったら、早寝しようとしてもイライラして逆に眠れずに睡眠不足になったり、眠りが浅くて疲れが取れない可能性だってあります。
だから、こんな状態の我が家では、無理矢理早く寝るよう促すよりも、心地良い睡眠を得るため、心穏やかに過ごすことが先決なのです。
そのためには、医学的な知識なんて糞くらえ・・・まではいかなくても、いったん横に置いておく必要があるな、と考えました。
そして、いつの日か、娘自身が「早寝早起き」などの効果効能について自分で気づいたときに、彼女が拾えるようにすればよい、と思ってます。
娘の思いを聞き、共感するまで波長を合わせる。
実は、娘にガミガミ言うのが拙いと感じるようになったのは、以下の出来事があったからです。
徐々に寝る時刻が遅くなっていき、ついに深夜25時を過ぎてしまったんですよ。でも、その時の娘の言葉が、

今日は6時間たっぷり眠れるから大丈夫!
だったのです。現実的には、25時過ぎると7時に起きなきゃいけないため、6時間睡眠できないのです(。-_-。)
でも、虚言が飛び出すようになり、これ以上こじらせるのは危険だと考えました。
そして、娘の思いを色々聞くようになり、

そうだね。今日はたくさん眠れるね。
と共感するようになりました。
実際には6時間眠れないので、睡眠がたっぷり欲しい母としては辛い状況です。でも、『短時間でも気持ち良く眠ろう』という思いで眠りにつくようになりました。
そして、睡眠不足ではあるけど、自分自身がガミガミ言わなくなったし夫にも言われなくなったのでイライラが無くなり熟睡して気持ち良く起きられるようになりました。(とはいっても、昼間の昼寝時間は欠かせませんが。)
早く寝るとどんな良いことがあるのか?
娘に「早く寝なさい」と言うようになった時に、一応その効果について言えるようにと調べたのが以下のことでした。
まあ、自分で自覚しないと理解できない娘にとっては全く受け付けない理屈でしたが、美容に興味を持ちだしたので、肌の手入れに絡めて睡眠の重要性を理解してくれればいいな、と願ってます。
さいごに
親が子供に「早く寝ろ」と言って通用するのは小学生くらいまででしょう。中学生くらいになると反発されます。不登校だと起きる時間の制限がないので逆に夜更かしが悪化する可能性が高くなります。
でも、悪化したとしても、諦めずに根気よく子供に寄り添うことで改善する可能性があります。ですので、諦めずに子供をよく見て、気持ちを聞いて共感してくことが大切です。
我が家の場合、まだまだ夜更かしが続いているものの、心穏やかに過ごせるようになってきましたし、娘も「もう少し早く寝れるようにしていきたいなあ」と時々言うようになってきました。徐々にですが、自覚が出て来ているようです。
まだ長くかかるかもしれませんが、このまま娘の気持ちに寄り添っていけば克服して娘が成長すると信じてます。
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