不登校その後はどうなった?原因が先生だった1校目小学校の実例と反省

不登校 学校・進路

ウチの子供は不登校気味なんだけど、長く休んだら二度と学校に復帰できない気がするから休ませたくないのよね。

学校を休むのが少しだけならいいけど、本格的な不登校を心配するお母さんは多いです。だって、不登校になると学校に復帰できるかが心配だから。

また、次のように学校対応の問題も生じてきます。

長く休んだ場合は毎日学校に電話するのかしら。大変そうだわ。

我が家では、小学校と中学校で不登校を3回行う羽目になったのですが、最初の小学校では学校の先生に理解してもらえず不登校になりました。

この記事では・・・
不登校の原因が先生だった小学校の実例と、学校対応の拙さ等の反省点をお話しします。
こんな方におすすめ!
子供が不登校気味で、子供と学校対応の両方で大変なお母さん&お父さん

★我が家の3回の不登校についての詳細は、以下の記事をご覧ください。
特別支援学級記事まとめ~小中学校で悩む親が読んでおくべき実例

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不登校になったらその後はどうなった?

我が家の1校目での不登校では、2ヶ月学校を休んだものの、最終的に転校するという結論を出しました。

このような場合に転校するという方法が最善かは分かりません。ただ、発達障害児を子育てする環境として当時の地域だと非常に難しいと感じていました。また、子供の心に傷を残したくないこともあり、気持ちを一新するためにも私の実家に避難するという方法で転校したのです。

なぜ転校するに至ったかというと、

・不登校の原因で一番強く感じたのが、先生の理解不足だった
・支援級の担任は、次年度以降も変更ないと言われた
・支援級の方針に納得できなかった

このような理由が大きいです。

【不登校した地域について】
1校目の地域は、昔ながらのおじいちゃん、おばあちゃんが多い地域で、しかも、他人の日常に口を挟んでくる人が多いのが特徴でした。衝撃的だったのが、近所に住んでいた義母宛に、近所のお婆さんから「お宅の嫁さん、布団の上げ下ろしがへたくそね。指導してあげなさい。」と電話がかかってきたこともあるくらい干渉が日常茶飯事なことでした。そんな経緯があったので、発達障害児で支援級の子で、しかも学校に通っていないことによる近所の目が怖かったのです。
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不登校の原因が先生だった場合の問題とは?

不登校の原因が先生だった場合、一番良い解決方法は先生に子供の特性を理解してもらうことですが、理解不足でそうなってしまった以上は難しいですよね。そこで考えられる方法として我が家で思いついたのは以下の3つしかありませんでした。

・先生が別のクラスに異動する
・先生が異動するまで不登校する
・諦めて別の学校やフリースクールを探す

別のクラスへの異動は、通常級なら年度の切り替えでできるかもしれません。(クラスが2つ以上あれば、先生が持ち上がりだったとしても別のクラスにしてもらえば済むから。)

でも我が家の場合、支援級に在籍していました。そして、支援級の人数は全校で5名しかいませんでした。しかも、支援級の場合は同じ先生が長く居続けるケースが多いのです。加えて、その問題の担任は、我が家から見ると「娘のことを理解できてない」けど、校長先生からは信頼されているようでした。

その先生は「アスペルガーはこう接するべき」という決めつけが多くて、感覚過敏のある娘の繊細さを理解してくれなかったのです。「慣れれば大丈夫」と無理矢理やらされることが多くて娘は相当辛かったのだそうです。)

人数の少ない支援級だったため、翌年度もその先生が抜けない場合は娘が支援級にいる限りはその先生と接点を持つ必要があります。だから、その先生と仲直りが出来ないのであれば、その先生がいなくなるまで不登校をずっと続けるか、別の学校に転校する必要があったのです。

先生と仲直りできれば良かったのでしょうけど、娘の傷を考えれると厳しかったです。実際、8年経った今でも「あれは転校しか方法がなかった」と感じてます。
というのも、ウチの娘は最終的に、その先生の嫌な思い出のために、

・その先生と同じ苗字の人は大嫌い
・その先生と同年代の女性は大嫌い

という困った現象がその後ずっと勃発したまま8年経過しているのです。実は、次の小学校でも同年代の女性が支援級の主任だったし、スクールカウンセラーが同じ苗字だったため、非常に困りました。

また、娘はその当時の思い出を全て消し去りたいようで、その学校に在籍していた事実や、その地域で生まれ育ったことを誰にも言っておらず、

私は▲▲で生まれ育ったんだ。(←2校目の地域名)

入学した小学校は、▲▲小学校だよ。(←2校目の学校名)

誰かに出身地や出身小学校のことを訊かれると、いつもこんな答えを言うのです。

このように現実逃避してしまうほど1校目の小学校の思い出が最悪だったんだなあ、と、当時娘の辛さを分かってあげられなかったことを、とても後悔しております。

不登校後の学校対応の拙さで更に関係悪化

その担任の不登校に対する考え方も最悪でした。「不登校なんてやってはいけない」「毎日連絡しえいとて、登校を促す必要があるし、クラスの子供達にも応援してもらおう」と思ったらしく、登校刺激が凄まじかったのです。

・毎日電話してくる
・毎日訪問される
・毎日近所の同級生が帰りに訪問する
・娘のお世話係だった同級生に手紙を書かせた

こんな形で行動されてしまいました。

でも、このような登校刺激は、受ける側としては恐怖でしかありません。それがあって不登校開始1ヶ月程度は、電話やインターホンが鳴るのがすごく怖くて、親子2人で日中ずっとビクビクしていました。そして、近所の目が(生徒だけでなく、おじいちゃん、おばあちゃんも含めて)怖くて、買い物に行くのもコソコソして行動したりして。

また、親としては迷いが生じるのです。「無理矢理学校に連れて行くべきだったのかなあ」とか。周囲の人が皆、不登校は駄目だという行動をしてくるから、かなり自信を喪失していて、でも、娘の状態を見ると、やっぱり学校に行かせても苦しいだけなんだよな、という気持ちもあり。

でも、最終的には夫と相談して、「そういう先生に娘を任せるのは危険だから、親が子供を信じて守っていかなきゃいけない」という気持ちで落ち着きました。

そして、その後校長に直接電話して面談させてもらい、担任の一切の行為(電話と訪問。生徒にやらせることを含めて)をやめてもらいました。
その際に、担任を変えてほしいこと、今が無理なら来年度になったら変えて欲しい、と伝えたのですが、それが無理となったので、それならずっと不登校になります。ということでこの日は話を終えることになりました。

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不登校対応で学校対策はどうすれば良かったのか

不登校対応で学校へどうすれば良いのか、というのはすごく難しい問題です。本来であれば、できるだけ学校とは仲良く・・・とまではいかなくても、穏便な形で家庭の要望を伝え、家庭でも学校に協力できることは行いますという姿勢で臨むのが一番良い方法でしょう。

とはいうものの、我が家の場合、特にこの1校目では信頼していた学校に裏切られたようなショックを感じてしまい、不信感から学校には反発ばかりしたし、喧嘩別れのような形で終えることとなりました。

その後も様々な失敗経験が続いたものの、8年経過した現在は良い支援者に出会い、娘も明るくなり、とても前向きになっています。
とはいえ、あの当時、もっと私が娘の特性をしっかり理解していて学校の先生方のやり方への違和感を最初から感じていれば、もっと別の方法があったのではないか、という気もしているのですよね。

まあ、こういう経験をしたことで、「これは良くないことだ」と痛感することができて自分の実の肥やしになったのは事実です。そして、先生方の立場や、そう考えてしまう土壌なども想像することができるようになり、その後は学校との関係を少しずつ上手に、自分の気持ちもコントロールできるようになってきました。

さいごに

通常級と支援級では不登校になった場合の対応が異なるかもしれませんが、学校の先生側に問題がある場合には校長や教頭などに相談して、子供のことを互いに深く理解して共有して支援できるように変われば、それが一番良いはずです。

我が家の場合は人数の少ない支援級での不登校ということもあり、先生が発達障害特性を理解してくれないとそのまま続けて通うのは難しいし、学校側も担任替えなどをできるわけではなく、円満解決とはいかず、不登校するしかないなあ、と感じました。

でも、発達障害特性によっては集団が合わない子供だっていることもあるし、学校のリソースには限界があります。なので、不登校した方が良いケースだってあると思うのです。(実際、スクールカウンセラーには「暫くの間は不登校していた方が成長できると思う」と言われましたし。)

★スクールカウンセラーと話した内容等は、こちらの記事をご覧ください。
スクールカウンセラーは意味ないの?小学校の悩みを解決できないの?

幸い、現在は数年前よりも不登校に対する扱いが全国的に大きく変化し、認められる方向になっています。そのため、学校としても無理矢理登校刺激をするようなことは減っていると思います。そして、不登校していたとしても後ろ指さされるようなこともないと思います。

不登校すると、その先がすごく心配かもしれません。確かにその通りだと思うし、私も母親として何年も悩み続けました。でも、そのまま無理に学校に通わせたとしても、子供がハッピーになれるとは思えませんよね。

なぜ学校に行きたくないのか、その原因を解決できない限り、子供が学校に行きたいという気持ちにはなれないでしょう。だから、その原因を理解し、解決していくことが必要ですし、すぐに解決できないこともあります。

不登校しながら、子供が傷ついた原因を取り除いて、子供の心を癒していくとともに、母親である自分も一緒に心を癒し、元気になることが大切だと思うのです。

ぜひ、この記事を読んだ方々には、我が家のような失敗を犯さずに、学校を休みたくなったらゆっくり休んで心身を癒して、親子共々元気になってほしい、と願っています。

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この記事を書いた人
遅咲き星人の母

小学校と中学校で3回不登校した娘がいる主婦です。
現在は通信制高校のサポート校に通学しています。
娘は発達障害(IQ測定不能)のほか、母子分離障害、不安神経症、体幹の弱さ、感覚過敏(主に触覚過敏、嗅覚過敏、聴覚過敏)が酷くて集団活動が超苦手で勉強の遅れもあります。
でも、この数年間は支援者に恵まれ、親子共に少しずつ自己肯定感がアップしてきました。今は、家族とペット(セキセイインコ)が元気で楽しく過ごせる方法を日々考えながら、楽しく生活してます。

(詳しいことを知りたい場合は管理人名をクリックするとプロフィールページに移動します。)

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