公文と学研教室どっちが合うの?発達障害児が通った結果は?

公文と学研 勉強習い事

公文と学研教室だったら、どちらが良いのかなあ・・・と悩んでいませんか。

我が家でも、子供が小学校の勉強についていけないことが分かって最初に考えたのが、どちらかの教室に通わせることでした。そして、両方とも近所にあったので実際に無料体験を受けて考えた結果、学研教室に決めて約1年間通いました。

今回は、我が家の発達障害児が通って良かったこと、失敗したこと等をお話しします。

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公文と学研どっちが合うの?

小学1年生の勉強系の習い事といえば公文か学研教室という感じですよね。

我が家の近所には公文と学研教室どちらも1ヶ所ずつあったのですが、どちらが良いのか分からなかったので、両方とも体験授業を受けることにしました。

ちなみに、公文と学研どちらもフランチャイズ方式なので、教室によって規模や雰囲気が違います。ですので、どちらが良いか比較するのも大事ですが、同じ公文、学研でも違いがあるため、もし近くに複数教室があって通うのが可能なら全部の教室を見に行く方が良いでしょう。

公文の体験に行ってみた

公文教室は我が家から徒歩2分程度のところにあり、15~20人入りそうな広さの教室でした。
現在、無料体験は2週間で4回、科目は国語、算数(数学)、英語の中から受けられます。
我が家の場合はその当時小学校1年生だったので、国語と算数を受けました(その当時は英語が必修科目ではありませんでした)。

教室によって異なるかもしれませんが、娘はその当時から私が傍にいないと不安になる傾向があったため、それを相談したところ、「無料体験中は傍で見守っていいですよ」とのこと。
なので、後ろの席に座って様子を見守ることにしました。

で、実際にやっているのを見ていたのですが、公文教室は自分の出来るレベルからスタートするので一人で解けるけれど、同じような問題が何度も出てくるし、娘本人がやりたくてやっている訳ではないので全然早くできない・・・。
早く終わらせれば帰れるのに、1時間たっぷり費やしてもノルマのプリント5枚が終わらないのです。

後で聞いてみたら、
「何度も同じような問題が出てくるし、つまらない。」
と言われてしまいました。

この当時、既に繰り上がり計算で躓きはじめた頃でしたが、それ以前の基礎から積み上がればいいのかな、とも思っていたのに、「つまらない」の一言だし。
その同じような問題を十分に理解演習できるようにならないと繰り上がり計算は難しいのではないか、とも感じたのですが。

この言葉を聞いて、そして、ウチの娘の場合は繰り返し作業を嫌がるため、公文のようなやり方では伸びないのではないかと感じて、体験4回終えた段階で入会しないことに決めました。

学研教室の体験に行ってみた

学研教室は家から5分程度歩いたところにあり、先生の娘さんがウチの娘と同じ小学校の5年生でした。こちらは先生の自宅リビングを使ってアットホームな経営をしていて、同じ小学校のお姉さん達も教室で一緒に勉強する可能性もある、という話を聞いて、公文とはちょっと違うかも、という気がしていました。

そして、学研教室で体験したのですが、こちらもやはり、教室に行くとプリントを出されてそれをやって先生に採点してもらう、というやり方です。で、娘の出来る問題をやりましょう、という方針で簡単な単元をやってみたのですが、学研の方が公文より問題量が少ないのが良かったのか、さほど抵抗感がありませんでした。

また、先生にも、「暗記でなく、きちんと理解していくことが大事なので、慌てずじっくり取り組めば大丈夫ですよ」と言われたので、私自身も少し安心しました。

ということで、その当時、小学校の先生に「勉強が遅れている※」と言われた時期でもあり、半分先生に匙投げられていたため、学研教室に通ってみようという話になりました。

ただ、それを後日支援級の担任に報告したところ、「それは良かったですね!」と言われてしまい、ものすごい複雑な気分になりました。(だって、小学校の先生に塾通いを推奨されるなんて・・・と。)

※娘の勉強遅れに関する気付きやその後の経過等については以下の記事をご覧ください。
発達障害だと勉強遅れは防げないの?我が家の失敗とそこで得た教訓
発達障害で勉強についていけないと気づいた時の、母親の行動と反省

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発達障害児が学研教室に通った結果は?

さて、学研教室に通い始めてから約1年間頑張ったものの、2年生の秋頃でやめることにしました。
それでも、色々努力したのですけどね。

学研に通って学習に取り組むにつれて見えてきたのですが、娘の場合は勉強も色々大変だったけど、勉強以外にも様々な課題があったのです。

発達障害特性のある娘の課題とは?

・母の付き添い無しで教室まで行くこと(出来ない)
・他の子供がいる中で問題に取り組むこと(難しい)
・分からない問題を先生に質問すること(難しい)

一人で登校できない

娘は不安障害もあり、小学校入学後も一人で学校まで通うことができていませんでした(そして、約10年経過した今も進行中)。なので、小学校の支援級は学校まで私が送り迎えしていたのですが、学研教室に通い始めてから相談して「徐々に1人で通えるようにしましょうね」と言われて、行きだけ途中で見送り、帰りは迎えに行くことになっていました。

最初のうちは徐々に一人で行く距離を長くしていったのですが、ある時、野良猫が先生の家の近くで娘の前を横切るという出来事があり、それを見た娘は怖がって教室に行くのが嫌だと言い出したのです。最終的に、往復ともに私が送り迎えをすることになってしまいました。
(娘は動物が苦手で、未だに犬猫、カラスなどが近くに来ると怯え、逆方向へダッシュで逃げてしまいます。)

他の子供と一緒にいるのが落ち着かない

また、他の子供がいると落ち着かないということも分かってきました。
通っていた学研教室は教室開設して間もないため、生徒が10人程度だったので問題ないと思っていたのですが、賑やかな男の子が同じ教室内にいる場合は怖がってしまうようでした。
ですので、静かな時間帯に来た方が良いと言われて、なるべく生徒の少ない時間を狙って通わせていたのですが、それでも勉強に集中できていない様子でした。

小学校入学前には療育で小集団による授業をしたりしていたし、小学校でも集団が苦手だとは言われていなかったので、そういう傾向がある、という話を先生に聞いて、子供の様子を見てビックリしたものです。

というか、我が家で通っていた幼稚園と小学校は、両方とも子供のそういう気持ちに鈍感で気づいてくれなかったのです。幼稚園の授業参観では明らかに他の子供と行動が違うのに、それを見て先生に相談すると「問題ないですよ~」の一点張りだったし、小学校の先生も娘の気持ちを推し量ろうとせず、集団に入れることにのみ注力していたのです。

分からないことを質問できない

そして、「分からない問題を先生に聞く」というのも非常にハードルの高い課題でした。最初は出来る問題からやり始めたので大丈夫だったけど、徐々に単元が進んでいくと、分からないことも出てきます。その時に先生にそのまま訊ければよいのですが、娘は全く聞けなかったのです。

幸い少人数の教室だったしとても優しい先生だったので様子を見て娘に声を掛けてくれたそうですが、それがずっと続いてしまいました。そして、教室の生徒数が増えはじめて娘がますます通いにくくなってきたこともあり、その時点でやめることにしました。

さいごに

公文と学研はよく比較される教室ですが、どちらが良いかという問題については、人それぞれだと思います。
そして、我が家のような発達障害児の場合、本人が楽しんで通えるなら通わせた方が良いのですが、少しでも不安要素があるなら、それを解決できるならやっても良いけど無理しない方が良いです。

我が家の場合は深く考えずに通わせた結果、1年しか続きませんでした。とはいえ、そこでようやく娘の内在する様々な問題に気付くことが出来たので、そういう面では収穫がありました。
でも、肝心の勉強は解決できずに、別の方法を探すことになったので、つくづく発達障害児の勉強に関する問題は難しいのだな、という悩みが残ったまま終わりました。

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この記事を書いた人
遅咲き星人の母

小学校と中学校で3回不登校した娘がいる主婦です。
現在は通信制高校のサポート校に通学しています。
娘は発達障害(IQ測定不能)のほか、母子分離障害、不安神経症、体幹の弱さ、感覚過敏(主に触覚過敏、嗅覚過敏、聴覚過敏)が酷くて集団活動が超苦手で勉強の遅れもあります。
でも、この数年間は支援者に恵まれ、親子共に少しずつ自己肯定感がアップしてきました。今は、家族とペット(セキセイインコ)が元気で楽しく過ごせる方法を日々考えながら、楽しく生活してます。

(詳しいことを知りたい場合は管理人名をクリックするとプロフィールページに移動します。)

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