すららは今、人気上昇中のオンライン教材ですが、メリットとデメリットをご存知ですか。
多くの学校が教材として採用するだけあって、すららにはメリットがすごく沢山あります。でも、実はデメリットも色々あるので完璧な教材じゃないんですよね。
我が家では、娘がすららを大変気に入ったので入会して現在4ヶ月経過しました。総合的に考えると、この選択は娘にとってとても良かったのですが、それでも入会後に

えっ、まさかこんなデメリットがあったとは!?
と焦ったこともありました。
そこで今回は、すららのメリットとデメリットを挙げるとともに、デメリットへの対策や、どんな子供に向く教材なのか等、我が家の使い勝手を元にお話しします。
★すららの公式ページはこちらです。
→対話型アニメーション教材【すらら】
すららのメリット
すららのメリットで主なものは以下の通りです。
では、1つずつ細かく見ていきましょう。
無学年方式
無学年方式は、自分の学年以外の勉強も可能ということです。勉強が苦手だったり、不登校で勉強していない単元があると、自分の学年の勉強が分かりません。そこで、すららでは、自分のできる学年にさかのぼって取り組み、徐々に取り戻していく方法を採用しています。
ですので、勉強嫌いや不登校の子供にもとても人気のある教材だし、多くのお子さんが、勉強が分かる楽しさを感じて自己肯定感を高めていけるのです。
楽しく勉強できる工夫がいっぱい
ゲームというご褒美
今まで勉強が嫌いだった子供でも、無学年方式により「勉強が分かる楽しみ」を得ていますが、それに加えて、すららではログインすることで楽しめるゲームや、勉強内容をある程度クリアすることで取り組むことができるゲームなどがあります。
ゲーム好きの子供にとってはとてもやり甲斐のあるご褒美です。
ちなみに、娘の場合はオンラインゲームには全く興味も経験もありませんでした。ですが、それでも興味を持っており、ログインするのを楽しんでいます。この様子を見ると、娘と同じようにゲーム無関心の子供でも楽しめると思いますよ。
アニメーションによる授業
すららはアニメーションによる会話形式の講義なので、聞いていて楽しい内容です。
対人恐怖のある子供だと、人間の先生による講義だと構えてしまうことがありますが、アニメーションだと抵抗なく授業を受けることができるんですよね。
娘の場合、学校への不信感などから不登校になった経緯もあるし、自閉度が強くて人との会話が苦手です。でも、すららのアニメーションは見ていてすごく楽しい様子です。
また、キャラクター2人の会話形式で、問いと答えがセットになっていて、次に勉強する子供が答える側になる、という流れになっているため、自然に授業に対して能動的かつ意欲的に取り組めるのです。
すららのアニメキャラクターは科目によって異なり、どの科目もキャラ設定が個性的で見ていて面白いです。しかも、そのキャラクターがご褒美ゲームにも登場するので、見たことのないキャラだと、どの学年のどの科目なのか、とすららがますます気になるんですね。
このように、アニメーションの授業も楽しいけれど、それ以外に、ご褒美ゲームと絡んでくるので、すららのキャラクター愛が芽生えてくるし、勉強をやめるなんて気持ちにならないのです(笑)
すららコーチのサポートがあり、質問できる
多くの場合、家庭学習は子供にやらせっぱなしだと継続できません。そこで、すららでは継続できるよう、保護者が子供の様子を見守ることを推奨しています。でも、最初はどうやって管理すれば良いのかわかりませんよね。そこで登場するのがすららコーチです。
すららコーチに学習設計を相談したり、見守り方や子供の励まし方などをアドバイスしてもらうことができます。そして、すららコーチは保護者だけでなく、子供ともコンタクトできます。勉強で分からない問題があったら、その画面から直接コーチに質問を送ることができるのです。
ですので、すららは単なるオンライン教材でなく、コミュニケーションツールとして勉強を家庭に定着させていく教材なのです。
自分のペースで学習できる
無学年方式のところでも触れましたが、すららは自分の分かるところにさかのぼって学習できるし、ペースも誰かに強制させられるものではないので、自分自身のペースで進めることができます。
「分かる」を積み重ねることで自信を深め、自己肯定感を高めることで飛躍的に成長することも可能になります。
AIによる反復、苦手克服ができる
すららのAIは隅から隅まで把握してくれています。勉強の理解が順調に進んでいれば、さほど感じないのですが、理解不十分で何度も同じような問題を間違えたりすると、AIはそれを的確に記憶しており、何度も同じような問題を出題してきます。そして、間違え方によっては、設問をもっと分かりやすくスモールステップで設問し直してきたりするのです。
そして、どこで間違えたか、苦手傾向があるのか、というのはしっかり管理画面にも記録されるので、保護者もあとで確認することができます。
発達障害児にも強い
「発達障害児に強い」のは、小学校低学年プログラム限定となっています。このプログラムは発達障害児の教育に詳しいLITALICOとの提携で作られた内容だからなんですよね。
学習障害傾向がある場合などは、様々なところでつまずいてしまうのですが、それらを手厚くサポートして理解しやすいような工夫が随所に施されている内容なのです。
ただ、それ以外の学年についても発達障害児に向いている特長は沢山あります。上でお話ししましたが、アニメーションによる対話式授業などが該当しますね。
娘の場合は集団授業だけでなく、個別授業やオンライン授業など様々な形で様々な塾に通っていたのですが、様々な発達障害特性が強いせいか、どこに行っても「先生の何を聞いたら良いのか分からない」と言い、結局どこも合わずに終わりました。
ですが、すららの会話形式による授業は「一言が短い」ため必要な情報が頭にスッと入るのです。そして、そのままスモールステップで演習問題に挑戦することで、出てきた小さな知識が1つ実戦形式で身につけることができるのです。
少なくとも、すららでは「授業で何を聞いていたら良いのか分からない」発言が4ヶ月間ないので、娘にとって相性の良い教材であることは間違いないです。
不登校の場合の出席扱いが可能
不登校の場合、すららでは出席扱いにしてもらうことが可能です。
ただ、これは保護者が学校側に相談しに行く必要があります。我が家の場合も不登校なのですが、娘は特に出席にこだわっていないので、この扱いにはしてもらっていません。
(出席日数を気にしない、通信制高校に進学予定なので。)

すららのデメリット
すららのデメリットは以下のようなことがあります。
では1つずつお話ししていきます。
受講環境
推奨動作環境
すららは、パソコンかタブレットが必要になります。スマホは使えないのでご注意ください。
また、iPad miniは画面が小さいので非推奨となっています。(ただ、我が家ではパソコンよりもタブレットの方がやりやすい、と娘が言うので、iPad mini(第4世代)を使用中です。
ちなみに、同じiPad miniでも初代はチップが対応していないので使えません。
細かい環境についてはこちらをご確認ください。
→すらら:推奨動作環境
ネットワーク
ネットワークは安定した回線を用意すべきで、光回線が推奨されています。
我が家の場合、光回線でなくケーブルテレビ回線なのですが、その影響なのか通信エラーが時々あり、イライラさせられたこともあります。特に、今年の4~5月頃はコロナ禍の影響ですらら入会者が多かったのか、時間帯によってはよく勉強途中で落ちてしまい、イライラさせられていました。
ただ、最近(7~8月)は安定している感じがします。
あと、これは娘の場合の問題かもしれませんが、1つの単元を学習している途中で解答できずに手が止まってしまうのです。この場合、そのまま長時間続くと、気付いた時にはエラーになり、ログアウトしてしまうことがあります。ですので、勉強する時には集中してやる方が良いようです。
費用
すららの費用は、他のオンライン教材よりも高く、4~5教科やると1ヶ月で税込1万円以上かかります。ですので、安さを基準に考えると選ぶのを躊躇してしまうかもしれませんね。
ただ、我が家の場合には、今まで個別指導塾で一対一での授業を受けていて上手くいかなかった経緯があるので、そういう高額な塾と比べると、断然安いと感じてます。
また、個別指導塾での指導よりも分かりやすいし、一対一での学びではあるし、しかも分からない箇所は「すららコーチ」に質問メールを送ることができるので、そういう意味では、オンライン教材の中で費用が高いというのは値段相当のような気がするんですよね。
学習内容
学習内容については、「基礎固め」が中心なので、難易度を期待している子供やお母さんにとっては物足りない可能性が高いです。難関校を受験したい場合には、もっと別の教材や塾を検討した方が良いでしょう。
ただし、すららでは、基礎だけでなくプラスアルファの教材も用意されているんですよね。具体的には以下のような内容があります。
・数学検定対策
・大学入試対策(国公立大学対策、センター試験対策、早稲田大学他の複数大学対策など)
・英単語、漢字学習(小学校~中学校レベル)他
また、すららの場合には、勉強遅れの子供に向いている、という評判がありますが、逆の「先取り学習」も可能です。中学生でも「中学~高校生コース」を選べば高校生の範囲を勉強することもできるのです。
ですので、意欲と使い方次第で伸びていく可能性はありますよ。
説明がゆっくり・丁寧すぎる ←改善されました!
娘にとっては、ゆっくりで非常に丁寧な説明はドンピシャ、というくらいツボにハマっているのですが、気が短い性格や、理解力が早い子供の場合、イライラする可能性が高い・・・
という欠点が以前はありました。
ですが、その後、再生速度を調節できるようになったので、理解力が早い子供の場合はスピードを速めて聞けるようになりました。
例えば、下の画像は中学英語の画面ですが、右下の方に小さな文字で「1.5」という数字があります。これは、通常のスピードの1.5倍という意味です。調節は、その左右にある◀▶マークを遣います。
すららでは、何度も同じような問題を出して定着させるので、その都度同じ説明を聞くことになります。スピード調節できるようになったので、自分の理解しやすいスピードで聞けるのは、とても嬉しいですよね。
成績が中レベルの場合の成績アップには不向き
成績がクラスの真ん中くらいの場合、「テストで10点アップしたい」とか、成績表で「3」から「4」にしたい、などの目標がありますよね。そうなると、学校の定期テスト対策をしっかり行いたいという希望が出てくるかもしれません。
すららでは、単元ごとに小テストや定期テスト対策もあるのですが、学校の教科書準拠ではないし、定期テストでどの部分が出題されるかなどの情報は当然分かりません。
ですので、すららへの期待をこの部分に置いてしまうと、満足な結果が得られない可能性があります。
タブレット入力が意外と手間取る
我が家ではタブレットで学習しているのですが、意外と入力に手間がかかる場面も多いです。
具体的には以下のようなことで困ってしまいました。
・分数の文字が入れづらい
・英語入力の場合に、「.」「’」が全角なのか半角なのか見づらくて不正解になることがある
手書き文字について
手書き文字の具体例をご紹介します。
このように、手書き記入してから「にんしき」ボタンを押すと、
「48」と認識できました。(単純な数字はまだ良いのですが、理科や社会で漢字入力させられる場合、なかなか正しい認識をしてくれないケースが多いです。)
そして、この「48」が問題なければ「けってい」ボタンを押します。すると、
解答欄に転記されるのです。1つの単語入力までに3つの工程があるので、結構手間なのですよね。
分数の文字入力について
また、以下のような分数問題では、手書き入力も可能ですが、普通に数字入力することも可能です。ですが、分数入力なので、下記のような「分数入力可能な入力パッド」が表示されます。で、下の画像の丸込み部分を見ると分かるのですが、画面が細かいので操作しづらいんですよ。しかも、分数にするか、乗数、平方根表示にするのかまで自分で選択する必要があります。
最初、娘が入力に手間取っていたので、どんなものかと私も操作してみましたが、すごく時間がかかりイライラさせられました。ですので、手書きにしてみようかとも思いましたが、こちらも認識させるのが難しいので、どちらがマシなのか、と未だに悩んでいる最中です。
英語の文字入力について
英語の文字入力については、以下のような例があります。コンマ(,)とアポストロフィ(’)に注目してください。(分かりにくいかもしれません。)
これは「全角」と「半角」の認識が違ったのが原因の間違いなんですよね。
すらら入力に関する対処方法は?
ただ、最近になって気づいたのですが、すららには、以下の注意事項が掲載されていたんです。
これを最初に確認していれば、半分くらいは楽になってたハズなんですね~(;´д`)
また、すららでは教科や学年範囲によって、タッチペンで手書き入力可能なものと、そうでないものがあるのですが、手書きだと難しい場合はキーボード入力に切り替えることも可能です。
ちなみに、手書き入力可能なものは以下の通りです。
・理科社会(小3〜中3)
・漢字ドリル(小4〜中3)
ちなみに、タッチペンを使わずキーボード入力したい場合は、トップページ右上の「設定」を押し、画面下に表示される「手書きOFF」を選択すればOKです。
また、英語の「コンマ」や「アポストロフィ」の問題については、iPadであれば、以下の設定で対処できます。
すららに向いている子供とそうでない子供は?
すららは優れているオンライン教材ですが、一長一短ありますし、子供によってそれが良いと感じる場合と、合わないなあと感じる場合があります。
すららを始めるかどうか悩んでいる場合は、自分の子供がどっちのタイプなのか照らし合わせてみることも決め手の1つになるでしょう。
すららに向いているタイプ
・勉強が苦手だったり、嫌いだったりする
・発達障害傾向がある
・不登校経験がある
・人間不信に陥ったことがある
・オンラインゲームが好き
すららに向いていないタイプ
・成績が中くらい
・気が短い
・理解力が早い
・Youtubeは再生速度を上げて視聴することが多い
まとめ
すららには以下のようなメリットとデメリットがあります。
ただし、タブレット入力する場合など、事前に注意事項を読んで設定をすれば、ある程度の入力の不便さは回避できるはずです。
実際に教材を申し込んだ場合は、こちらのページの設定方法を確認しておくと良いですよ。
→すらら:推奨動作環境
→すらら:タブレットで学習する時の注意点
また、これらのすららの特徴は、子供の性格や特性によって合う場合と合わない場合があるので、無料体験する際に子供がどう感じているのかよく観察して、使った感想も聞きつつ申し込みするか否かの判断をすると良いでしょう。
★すららの無料体験はこちらからお申し込みできますよ。
→対話型アニメーション教材【すらら】

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