勉強嫌いは すららの進め方に工夫が必要!入会後気づいた発達障害特性の罠

すらら 勉強習い事

勉強嫌いな子供でも、すららなら大丈夫。楽しく勉強できますよ!

こんな話を聞いて、我が家では無料体験を行ったところ、

確かにその通りですね、すららってスゴイわ!

ウチの娘が楽しく勉強できるなんて!?

・・・と感激して即入会したのですが、実際に入会して日々勉強していくと、

えっ、普通ならソコの箇所は文字通りに受け取るだけじゃん?
なのに、なぜそんなこだわって勉強ストップしちゃうの?

と、発達障害児特有のこだわりが勃発するなど、なかなか進むことができなくなりました。

そのため、すららに慣れるまでの間は必要なタイミングでサポートする必要があるのかもしれない・・・と考えて娘の勉強を隣で見守るようにしたのですが、その中で様々な気付きがありました。そして、徐々に目を離しても良い状態がどのあたりか、なども感覚的に理解できてきました。

まだまだ娘も私もすららでの学びは発展途上ですが、入会後約3ヶ月経過したので、今回の記事では、これまでの経過や出来るようになったことなどをお伝えします。

(ただ、我が家の場合には自閉度がかなり強く、こだわり、母親依存などの特性がかなり強い傾向があるので、発達障害児の中でも珍しいケースかもしれません。そんな子供の事例としてご覧いただき、何かヒントになる内容があれば参考に使ってみてください。)

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勉強嫌いとすららの関係

勉強嫌い、といっても理由は子供によって異なります。

でも、勉強嫌いの根本には「勉強が分からない」があるんですよね。それがあるから、「無理矢理やらされている」とか、「勉強する意味が分からない」とか、「先生が嫌」「親がうるさい」などの細かい勉強嫌いを加速させる要因が積み重なっていくのです。

すららの場合は、勉強が苦手な子供や不登校、発達障害児にも対応できるような様々な工夫があるので、勉強嫌いの子供にも取り組みやすい教材です。なので、どちらかというと、定型発達の(発達障害児でない)子供の場合には比較的スムーズに導入できるのではないでしょうか。

そして、我が家のような、不登校で発達障害児にとっても、すららは他の教材よりも遥かに優れている教材、という実感があります。

というのも、すららの場合には以下の3つの特長があるからです。

無学年方式→未学習部分に戻って勉強できる。
体験型、ストーリー式学習→発達障害児は想像力が乏しい傾向があるのですが、実際に体験するような学び方なのでイメージしやすい。
超スモールステップ→1つの単元を更に細かく区切って説明してくれ、すぐに演習問題に取り組むことで理解が深まる。

詳しいことは、以下の記事で詳しく書いてあるので、興味がある方はご覧ください。
すららが発達障害に評判良いと聞いて無料体験した娘の劇的変化に唖然

我が家の場合、幸いこれら3つの特長全部が娘に合っていたようで、すららとの出会いが勉強嫌いからの脱却に繋がりました。

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すららの進め方の基本は?

すららの進め方が分からない場合、すららコーチがサポートしてくれるので基本的な部分では心配いりません。

すららコーチとは

すららコーチは、すららと提携している現役の学習塾の先生で、入会するとすらら本部から選ばれたコーチが専属となります。住んでいる地域に近いところの先生が選ばれるのかな、という印象です。

我が家の場合、入会して2~3日経った頃にすららコーチからメール連絡があり、挨拶と簡単な自己紹介文が書かれていました。その先生は、2つ隣の市で塾を運営している方で、ホームページを拝見すると、その塾でもすららによる指導を行っていることが分かりました。

すららコーチによっては不登校や発達障害児に詳しいケースもあるようですが、こればかりは運ですのでどんな先生かは分かりません。あまりにも合わない先生の場合には後で本部に相談して別の先生に変更してもらえる、という可能性もあるそうですが、これも実際にどうなるかは分からないようです。(その時の状況次第で変更してもらえるケースとそうでないケースがあるのだとか。)

ところで、すららコーチの何が良いかというと、

・子供の様子や特性を元に、学習設計を組み立ててくれる
・保護者がどう見守れば良いのか分からない場合に、見守り方や励まし方を教えてもらえる
・子供が直接勉強の分からないところを質問できる

こんな利点があります。
ただし、すららの場合は、最初はすららコーチにお任せしても良いけど、保護者が徐々に見守り方などを学び、自分でできるようになる方向で考えられているため、全てお任せする訳ではないんですよね。

すららコーチへの依頼をしなかった我が家の理由は?

頼りになりそうなすららコーチですが、我が家の場合には学習設計などの依頼はやめました。

この理由は大きく分けて2つあります。

・娘の勉強のペースが非常に遅いし、未学習が多すぎる(予定が立たないほどの遅さ)
・娘自身が先生に直接質問するのが困難(親しい人以外とのコミュニケーションができない)

娘の場合は小学校2年の時に不登校になってから勉強嫌いになったため勉強がほとんど進んでいませんでしたし、ペースがとても遅いので、予定を立てても、その通りに実行できないのが容易に予想できてしまったのです。そして、親子共々プレッシャーに弱いし。

また、すららコーチに娘の発達障害特性を伝える場合、娘の特性はややこしすぎるし、情報が膨大だし。こういうのを一から理解してもらうのはお互い大変だろうと感じたのです。

それに加えて娘の場合は、人とのコミュニケーションが大の苦手です。直接会って話す場合でも、特定の親しい人限定ですし、まして、会ったことのない先生に対して何か質問する等という行為は、現状では無理なのです。

と考えていくと、すららコーチに頼るよりも、自分で勉強の管理をしていく方が楽なんだろうな、という結論に至りました。
(とはいえ、もう少し娘が成長して完全に一人で勉強する姿勢が身についていったら変えていきたいと考えてます。)

すららの勉強には様々なコースがある!

すららには、通常の勉強以外に様々なコースがあるので、もっと勉強したい人にはすごく充実した内容です。

すららの勉強には大きく分けて以下の3つがあります。

(1)映像授業(3教科~5教科)~通常の勉強。
(2)各種テスト~小テスト、定期テスト、学力診断テストなど。学校の教科書に合わせて選択できるので便利です。
(3)もっと勉強したい人のためのコース~英検対策、中学英語総復習、数学検定対策、大学入試、SPI対策、漢字学習などの各種コースがあります。

なので、これが「分かる!面白い!」という子供の場合は、すららコーチに目標設定してもらって、それをクリアしていくことで子供自身も、お母さんも徐々にやり方を掴んで自分達で出来るようになっていくんですよね。

そして、様々なコースがあるので上手に利用していけば子供の力がすごく伸びるはず・・・なのです。

すららの進め方で我が家の問題とは

でも、娘の場合には上記のうち(1)の映像授業だけで手いっぱいになっていて、テストやその他コースなんて全然やる時間がありません。しかも、娘の場合は理解が遅いので、1つの単元を終わらせる時間が標準時間の2倍以上かかるんですよね。

なので、娘も

もっと早くすららを知っていれば良かったのになあ・・・

とよく言っていますが、このペースで続けても遅れている勉強を学年相当に追いつくのはかなり難しいのかな、と感じてます。

★この辺の内容に興味がある場合はこちらの記事をご覧ください。
すらら体験期間は何日間?入会前に料金支払以外で考えるべきポイントとは

とはいえ、娘の場合には不登校なのでテストを受ける必要はないし、今は基礎固めをするべき時期だと分かってるので、母親である私が焦らずに見守ることこそ大事なんだろうな、と感じてます。

すららを発達障害特性強い子供がやる時の注意点

発達障害児といっても特性は子供1人1人違います。我が家のように、ここまで凄まじい苦労のある特性は滅多にないのかなあ、とも思いますが、発達障害特性は一筋縄ではいかないので、何かの参考になるかと思い、我が家で考えたこと、取り組み方などをご紹介します。

すららの前に、娘の発達障害特性で勉強を阻害する点について挙げます。
我が家の場合はかなりてんこ盛りなのですが、その中でもかなり困っていることは以下の通りです。

(1)こだわり度(レベル★★★★★)

  • 苦手な計算パターンは計算したがらない。(小学校1年の時に「4+2=6」ができなくてトラウマになり、それ以来これを含む計算は全て無視する。)
  • 納得できないことは、絶対に人の話を聞いても受け付けない。体感で理解できて初めて動く。
  • 嫌いなものが多い(以下は具体例)
    *「ウ」はウンチの「ウ」と汚いイメージなので存在を認めたくない
    *日本語の助詞「て、に、を、は」等が苦手だし存在を認めたくない
    *英語の所有格など、日本語では省略することが多いものは存在を認めたくない
    *日本語の疑問文は「?」でなく「。」で終わるため、疑問文と認めたくない(英語の疑問文は「?」がつくので見れば分かる。)
  • 週4日しか勉強しない(疲れるから。しかも、1週間は6日というマイルールがある。)
  • マイルールに反する学習内容だった場合、「分からない」を繰り返して勉強が止まってしまう。

(2)処理速度の遅さ(レベル★★★★★)

  • 計算問題は特に想像を絶する遅さ
  • 何から勉強開始するか迷って決められない
  • 完璧主義なので、解答が間違ってないか何度も確認することで更に遅くなる

(2)処理速度の遅さは発達障害特性の1つなので仕方ないし、焦らず見守るしかありません。迷う場合には様子を見て、娘の思考がどうなっているか話を聞いて、決断しやすいようサポートするようにしていますが。

ですが、(1)の各種こだわりについては、発達障害特性に加えて、勉強遅れや不登校による二次障害が大きいです。自己肯定感の低下や、それによる心のこじらせによって、勉強を進めるのを妨げている感じなんですよね。

娘のこだわりは幼い頃からあり、日々対処方法に悩んできました。専門家に相談した際には、その専門家によって対応方法は異なり様々でました。でも、どの方法も解決したという感じではありませんでした。そして、私自身もどう対処したら良いのか分からず娘を叱ったりしてしまい、更に悪化、どんどん増殖してしまいました。

現在では、「こだわる理由は困っているから」ということが腑に落ちたので、そのこだわりの背景を観察し、原因が取り除けるよう対応しているものの、娘のこだわりが非常に複雑多岐になっており、原因排除が難しい、という状態です。

とはいえ、根本的なところから解決しようと思うと、すららの勉強から離れてしまって時間がかかり過ぎるため、すららの勉強中に娘の手が止まっている場合には、こだわりなのかを観察して、

あらっ?こういう方法があるんじゃない?

と、別の方向に目を向けさせて、解答のヒントを与える方法で勉強を進ませるようにしています。例えば、

・1の位の足し算が「4+2」になった場合には「(4+1)+1」に分解して計算する
・「ウ」の選択肢が出てくる場合には、「『イ』の次の選択肢」を選ぶ、というように言い直す

こんな形で簡単に置き換えられるものは置き換えて進ませるようにしています。
こういうのは手間がかかるけど、3ヶ月間やってみたところ、娘自身でこういう置き換えが出来るようになったのか、今までこだわっていた箇所を気にしなくなったケースもあります。

小さいこだわりには代替案を示す。本人が気にしないで勉強を進められるようにする

ただし、娘の場合には「納得できないことは、絶対に人の話を聞いても受け付けない」というのが非常に大きな問題で、ココがクリアできない場合は遅い処理速度が更に拍車をかけて遅くなります。
遅いだけならまだしも、ココでこじらせてしまうとマイルールやマイワールドを作って、偽物の勉強ルールを作ってしまう可能性もあるので、かなり慎重に進めなければならず、この問題は未だに解決の見通しが立っていません(T_T)

とはいえ、すららの映像授業はとても見やすく分かりやすく、細かい内容なので、まだ娘のこだわりがこれだけ少なくて済んでいるレベルなのです。(以前の個別指導塾などでは酷いこだわりが出ていて、先生にも手に負えなかったので、それに比べると格段の伸びがあります。)

入会後3ヶ月間の伸びは?

入会後の学習については娘なりに楽しくやっていて、勉強が分かるようになって少し自信が出てきたようです。
また、実際に学んだ単元については結構身についている、というのが傍で見守っている側の印象です。

その中でも一番成長を感じた単元は、分数計算です。
(もうすぐ高校生だというのに、未だに分数計算ですが・・・)

実は、すららの入会前は、「2/3(3分の2)」を「にぶんのさん」と読んでしまっていたのです。個別指導塾ではかなり丁寧に教わったはずなのに。そして、私も娘の勘違いに気付いたので、何度も「その言い方だと逆だよ」と言ったり、分数の意味を図に書いて何度も説明していたのですが、全然改善できていませんでした。

でも、入会後に分数計算を学んでいくうちに、自然に「3分の2」と言えるようになっていたんですよね。そして、分数計算は普通に出来るようになってきました。(相変わらず解答までの時間が長いので、まだ体感覚での理解が足りないのだろうな、という感じに見受けられますが、これもすららを進めていくうちに徐々に体で掴んでいけると想像しています。)

この部分も入会前の様子から予想すると「こだわり」の1つになるかと危惧していたのですが、そこに至る前に軌道修正できて良かったです。

さいごに

発達障害児の場合は子供にもよりますが、我が家のような自閉度が強い場合等は、すららという優れた教材を使う場合でも母親のサポートが必要かもしれません。

我が家の場合には母子分離障害もあり、母が傍にいないと何もやろうとしない状態からのスタートだったので、すららに好感触を抱いたとはいえ、最初は傍につきっきりで大変でした。
そして、こだわりも多くて躓く要素が沢山あったので、様子を見て脳内の交通整理をしてあげる、というサポートが必要でした。

でも、3ヶ月間辛抱強く進めていったところ、娘が自分で対処できることも徐々に増えてきて、つきっきりでなくても良い場面も見られるようになっています。
高校進学までにはもう少しサポートを減らして自分で勉強を進められるレベルまでもっていきたいところですが、焦らず見守る姿勢が大事だなあと感じてます。

今回は発達障害特性がかなりレアな娘のケースをご紹介しましたが、何か少しでも参考になることがありましたら幸いです。

★その後1年経過した際に娘がどう変化したか等を書きましたので、興味のある方はご覧ください。
すららの英語を不登校で発達障害の子供が1年間続けた成果と本音の感想

対話型アニメーション教材【すらら】

この記事を書いた人
遅咲き星人の母

小学校と中学校で3回不登校した娘がいる主婦です。
現在は通信制高校のサポート校に通学しています。
娘は発達障害(IQ測定不能)のほか、母子分離障害、不安神経症、体幹の弱さ、感覚過敏(主に触覚過敏、嗅覚過敏、聴覚過敏)が酷くて集団活動が超苦手で勉強の遅れもあります。
でも、この数年間は支援者に恵まれ、親子共に少しずつ自己肯定感がアップしてきました。今は、家族とペット(セキセイインコ)が元気で楽しく過ごせる方法を日々考えながら、楽しく生活してます。

(詳しいことを知りたい場合は管理人名をクリックするとプロフィールページに移動します。)

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