「すらら」は今とても人気のあるオンライン学習教材ですが、

不登校や発達障害の子供だと続かないんじゃないの?
と疑問を抱いていませんか。
我が家では、昨年4月下旬にすららを知り、娘の反応がすごく良かったので即入会して約1年間やってきました。

すららの英語を不登校の子供が1年間やった結果
娘がすららの英語を約1年間やった結果として主に以下のことがあります。
・ローマ字入力ができるようになった
・Be動詞と一般動詞の区別ができるようになった
・すららの問題に出される英語はほぼ理解できている
こんな感じで、中学1年生レベルの内容はだいたい理解できています。
また、過去形や未来形、進行形などについても基本は理解しました。
ただ、娘はスローペースなので遅れていた分を挽回することはできていません。過去形、未来形、進行形は個別指導塾での指導の理解を深める意味で一部分だけ解いている程度です。

中学2年生の頃は将来どうなるのか心配だったけど、
この1年間すごく頑張ったと思うわ!
・・・あくまでも、本人比ですが。
すららの英語が娘に合った要因は?
すららの英語が娘に合ったのは以下のようなメリットがあったからです。
・暗記しなくていい
・英語の発音をしなくていい
・自分のペースで勉強できる
・現在の単元の位置付けが分かる
英語学習といえば「聞く、話す、書く、覚える」が基本ですよね。
だから、この理由を見ると、「すららの英語って大丈夫なの?」と思うかもしれません。
確かに、傍で見ている母親としても、最初は不安になりました。

私の学生時代は英語の教科書を丸暗記させられてたけど
そういう勉強方法でなくても理解できるのかなあ?
すらら学習上の指示には無いけど、もっと単語や英文を書かせたり、暗記するくらい・・・とまではいかなくても発音させた方が良いのではないか?と。
もちろん、余裕がある子供だったら、そうした方が良いとは思います。
すららの講義の途中では、「今日習ったフレーズを3回書きましょう」という指示もあります。だから、本当はそこでしっかり3回書くべきなのですが、娘には「すっ飛ばしていいよ」と言ってます。

だって、文字を書くと手が痛くなっちゃうんだもん!
実は、娘には様々な発達障害特性があり、学習に関してつまずきやすい傾向が沢山あるのですよね。具体的には以下のようなことが苦手です。
・声を出すのも苦手。(お腹から声を出せずに喉に力を入れてしまうため、少し発音するだけでも喉が痛くなる。)
・興味のない物事は暗記できない。(興味があれば一回で覚えるケースが多い。)
・学習速度が遅く、周囲と同じペースでの学習が不可能。(スローペースの支援級でさえ、追いつくことができなかった。)
苦手なことを強要すると、勉強そのものを嫌いになってしまうため、少ない負担で自然に吸収できる勉強方法が必要になってくるのですよね。
手書きが少ないメリット
娘は体幹が非常に弱いため、文字を書くのにも力んでしまい、すぐに疲れてしまい、いつも腱鞘炎気味になっています。疲れるから書きたくないし、それが高じて、「鉛筆を持ちたくない」というこだわりにまで発展してしまいました。
そこで、すららの勉強中で「習ったフレーズを3回繰り返し書く」課題はあるものの、その後出てくる演習問題を解くことで定着させればいいだろう、と考えて、習ったフレーズを書くのは省略することにしました。
ちなみに、娘の場合は予測通り、演習問題をじっくり解いて1問ずつ解説文を読んでいる様子だったので、今のレベルであれば、苦手な手書きは省略しても問題無さそうです。(高校生の難しくて長い文章になっても手書きしなくて問題ないかは不明です。)
英語の発音をしなくていいメリット
娘は声を出すのが苦手なので英語の音読は超下手だし、滅多にやりません。
それでも、すららではネイティブの先生による発音を常に聞いて勉強するので、正しい発音は耳から入ります。
なので、本人が話したいという気持ちが育つまでは発音を無理しない方が良いだろう、と考えてます。幸い、すららでは「発音しましょう」とは指示されないので、本人も抵抗なく勉強を進めているようです。
(娘の場合は、おそらく、発音を繰り返し練習させられるような指示があったら、やる気が失せると思います。)
現在勉強している単元の位置付けが分かるメリット
今、自分が何を勉強しているのか、全体の中でどこにいるのかという位置づけが分かることで得られるメリットがあるんですよね。
すららの場合、3年間で行う勉強が単元毎にまとまっており、今自分が何を勉強しているのか、次に進むとどんな難しい内容になるのか、等の位置付けが分かりやすいマップになっています。
子供にこういう位置づけが必要か、といったら、そうでない子供もいるでしょう。
でも、子供によっては
・自分が今、その中で何を学んでいるのか
・あとどのくらい勉強すべきなのか
これが分からないとモチベーションが上がらない子供もいます。また、最初に最終目標を提示しないことで、後になって「話が違う!(最初はそんな高い目標があるって聞いてなかったよ!)」と言い出す子供もいます。ウチの娘は両方の傾向が強くありました。
発達障害児の親だとよく耳にする言葉かもしれませんが、人間の脳の処理方法には継次処理と同時処理があります。
同時処理は、全体像を踏まえ、関連性を踏まえて部分を理解していく方式
人間には両方の面があるのですが、発達障害の場合にはどちらかが強い傾向があります。
娘の場合、どちらかというと順序立てて考える継次処理方式の方が強くあるものの、全体像が分からないと必要性が理解できないという欠点もあります。なので、常に、今自分がいる場所を指し示していかないと、やる気にならないのです。
その点では、すららは非常に優れています。
各科目のトップ画面が3年間で学ぶべき項目が見やすく書かれているので、

こんなにたくさん勉強するんだ・・・
と娘にも一目瞭然だったのです。(以下は中学数学の学習マップです。)
でも、「これだけ自分がやらなきゃいけないのだ」ということが分かるのですよね。
その一方で、実際に勉強する際には「今日のポイント」を提示されるので、

そっか、今日はこの部分を勉強すればいいのね!
と安心できました。見通しを立てるのが苦手な子供の場合、こういう提示の仕方をされると安心して興味を持つことができるようです。
すららの英語で残念だったこと
すららの英語はとても良い教材でしたが、残念だった部分もあります。
それは、以下の2つです。
・タブレットで英単語を予測変換できてしまう(ラクできちゃう)
欠点1:問題数が多すぎること
娘の場合は処理速度が非常に遅いため、すららを勉強する際にかなり時間がかかっています。
すららでは問題を解く際に、平均解答時間が表示されるのですが、どの教科もだいたい2倍以上時間がかかっているのです(^_^;)
それに、未だに勉強をしようとすると構えてしまうらしく、体全体に力が入るし、瞬きを忘れる傾向があるため、勉強に集中すると後でものすごい疲れてしまうのですね・・・。なので、長時間勉強するのは難しい。
・・・ということで、なかなか1つの単元が終わらないという問題が生じてしまうのです。
欠点2:文字の予測変換機能でラクしちゃう
タブレットには予測変換機能があるので、単語を覚えてなくても次に使いそうな単語を表示してくれるという便利機能があります。
調べてみたら、予測変換機能をOff設定にするのは可能なので、そうすべきかもしれません。
でも、そうすると、単語を覚えていない娘にとってはハードルが高すぎるのです。難しいと感じると、やる気が萎える可能性があります(;´Д`)
ですので、現在はONのままにしてあります。入力途中であやふやになった際に、予測表示された単語を見て活用しています。
ところが、娘にとってはこういう機能が記憶の助けになっていることが分かりました。
そして、母がそばでサポートしなくても一人で問題を解けるようになったのです。

以前は簡単な問題でも『お母さん、どうしよう?』と訊いてきたのに
今は自分で勉強を進めているわ!すごい!
本来の英語学習の趣旨から考えると、予測変換機能は良くないかもしれません。でも、発達障害特性の強い娘には、予測変換機能がちょうど良いサポート機能になっているようです。将来的には外すことになるかもしれませんが、当分の間はこのまま様子を見ていくつもりです。
(予測変換機能を利用した場合でも、何度も同じ単語を入力することになるので自然に覚えることができているようです。)
すららの英語が発達障害児に向いている理由
すららの英語は発達障害特性のある子供に合うケースが多いです。
ウチの娘が英語を理解できるようになったのは、すららを使ったおかげです。
以下、すららが発達障害児に合う理由をまとめました。
・反復学習が飽きないように工夫されている
・タブレット学習なのでマイペースで勉強できる
・理解が中心→話す、聞く、書くなどの苦手があっても続けやすい
・全体と部分の両方を把握できる→見通しが立つ(安心感)
理由1:スモールステップなので文法が理解しやすい
学校や学習塾だと文法については先生が一方的に説明する形になりがちですが、すららでは、スモールステップで細かく丁寧な説明をしてくれ、即実践して定着を図る仕組みになっています。発達障害児はポイントを把握するのが苦手な傾向があるのですが、すららのやり方だと規則性が分かるし、今聞いて理解したことを自分でやってみることで身につきやすいのです。
理由2:反復学習が飽きない
発達障害児は飽きると続けるのが難しい傾向があるけれど、すららには飽きずに知識の定着を図る工夫が満載です。
すららは練習問題が多いのですが、これは知識を定着させるためには必要なことです。また、やらないと次に進めないシステムになっているのでやらざるを得ないのです。ですが、問題1つ1つに丁寧な解説があるので理解しやすいし、問題を少しずつ変化させて出題するので飽きません。
理由3:マイペースで学習できる
学校や塾などの場合、周囲の子供とペースを合わせる必要があったり、先生の進度についていく必要がありますが、タブレットで完全に自分一人だけで学習する場合には、誰にも合わせる必要がありません。
発達障害児の場合、周囲に合わせることが難しいし、プレッシャーを感じる子供もいます。ですので、すららのようなマイペースで学習できる教材だと安心感がありますよね。
理由4:話す、聞く、書くなどの苦手があっても続けやすい
発達障害児の場合、「話す、聞く、書く」のいずれかが苦手というケースが多いです(中にはウチの娘のように全て苦手なケースもあります)。
学校だと英文を(1)聞く、(2)音読、(3)手書き、という流れで学習するし、暗記しましょう、と言われることもありますよね。この場合は苦手な特性が1つでもあると落ちこぼれる傾向があります。
でも、すららの場合は、英文を(1)聞く、(2)文字を見ながら聞く、(3)大切なポイント演習で文字入力。
この(1)~(3)を繰り返した後に、
(4)重要文を手書き、(5)演習問題を解く(文字入力、聞く)
という流れになります。
練習問題をたくさん解くことで自然に理解して身につくので、苦手なことを強要される負担感がないのです。
私も最初、英語は「話す、書く、聞く」をバランス良く行わないと理解吸収できないと思っていましたが、この1年間の娘の進歩を見ると、これらが苦手な特性があっても英語を理解吸収できることが分かりました。
理由5:全体と部分の両方を把握できる
発達障害児は先の見通しが立たずに不安を抱える子も多いです。
学校の勉強だと本文が長すぎるしポイントが分かりにくいのですが、すららでは3年間の学習マップがあるし、その日に勉強する箇所のポイントも分かりやすいので見通しが立ちます。
見通しが立つと安心感が芽生えるし、その日の学習が理解できることで自己肯定感も高まっていきます。
★すららの関連記事はこちらをご覧ください。
→すららの体験で分かった長所短所や意外な情報。入会を悩んだ際には必読!
さいごに
すららは不登校や発達障害などの子供に向いている教材です。飽きっぽい、文字を書くのが苦手、声を出すのが苦手、というような特性があっても知識を定着していけるよう様々な工夫がなされているからなんですよね。
娘の場合、発達障害特性が強い上に、不登校歴も長いので今まで全く勉強できなかったのですが、1年間すららの英語学習を通じて大きく成長できました。
まあ、娘の学習処理速度が遅いのに反して、すららの問題数は非常に多いので思うように勉強が進まず、学年レベルまではまだ追いついていません。すらら全体のレベルから見ると「落ちこぼれ」かもしれません。それでも、娘本人はすららの勉強にとても前向きだし、以前はどん底だった自己肯定感がアップしてきました。
娘の成長にやきもきしていた母親としては、すららを選んだ時には

またお金をかけて無駄になったらどうしよう・・・。
という心配もありましたが、この1年間の成長は実に大きかったので、

お金をかけた甲斐があったわ~!
と心の中で嬉しい悲鳴をあげてます。
発達障害特性が強すぎて学習が苦手なお子さんの場合、すららによる勉強が合うかもしれません。
すららは無料で試してみることができるので、一度お子さんと一緒に、楽しく勉強できそうか試してみては如何でしょうか。
すららがお子さんに合っていれば勉強が理解できるようになってお子さんの笑顔が復活するし、それを見ているお母さんも安心して笑顔が増えることでしょう。
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